2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域社会における子育て支援の拠点としての児童館の活動効果に関する研究
Project/Area Number |
17530446
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
八重樫 牧子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (80069137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小河 孝則 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (90284059)
田口 豊郁 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (30197248)
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Keywords | 児童館 / 子育て支援 / 幼児クラブ / 子育て不安 / 子育て支援モデル / 児童館活動効果 / 児童福祉 / 地域福祉 |
Research Abstract |
1.地域の乳幼児をもつ母親の子育て環境に関する調査結果に関する分析と考察 乳幼児をもつ母親の子育て環境を明らかにするために,倉敷市の幼稚園・保育所に乳幼児を通わせている母親を対象に留置き調査を実施した.その結果,35%の母親が児童館を利用していたが,児童館を利用している母親と利用していない母親の子育て不安の間に有意差は認められなかった.しかし,ストレスが高く,虐待傾向があり,近所や友人とのつきあいが少なく,夫の精神的支えが少ない人ほど子育て不安が高いことが明らかになった.また,子育て不安と虐待傾向との間にはかなりの相関が認められた.したがって,今後,地域の子育て支援の拠点の一つとして児童館の子育て支援を整備していくことが重要であることが示唆された. 2.児童館の幼児クラブの活動効果に関する調査結果に関する分析と考察 倉敷市(6ヶ所),岡山市(17ヶ所),京都市(4ヶ所)の児童館において,幼児クラブに参加している母親を対象にその活動効果に関する留置き調査を実施した.その結果,地域によって子育て不安や児童館活動効果に違いが認めら,地域の実情にあった児童館の子育て支援活動を展開することが必要であることが明らかになった.したがって,今後の課題として,子育て支援の実践評価尺度の作成子育て支援活動(プログラム)を創りだすための実践モデルの開発,ソーシャルワーカーとしての児童館職員の役割の重要性が示唆された. 3.倉敷市の児童館の子育て支援プログラムに関するインタビュー調査 倉敷市の児童館職員に対してインタビュー調査を実施することによって,児童館の子育て支援プログラムの実施状況を明らかにし,上記の調査結果の検証を行った.
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