2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530457
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
王 晋民 千葉科学大学, 危機管理学部, 准教授 (10302431)
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Keywords | 組織的不正 / 内部告発 / 個人心理特性 / 環境的要因 / 不正行為 |
Research Abstract |
平成17年度に行われた有職者の内部告発に対する態度と通報行動に関する社会心理学調査のデータについて更に詳細な検討を行った。内部告発と組織コミットメント、集団主義特性、職業満足度などの心理学的特性や不正行為の行われた時の状況要因との関連性について確認した。これらの結果を踏まえて平成19年度に予定される2回目の調査を行い、法整備など社会的環境の変化による内部告発に関する態度と行動への影響について検討する計画である。 また、前年度に引き続き、不正行為に対する態度や通報傾向について、大学生を対象者とした調査を行い、不正行為の性質や個人心理特性の効果についても確認した。 さらに、組織不正の事例として社会的影響の大きかった不二家の不正行為を取り上げ、有職者に対する社会心理学調査を行い、不正行為に対する他者の態度や組織における地位などの効果についてデータを収集し、検討を行った。 研究の一部は今年度の国際応用心理学会第26回大会、日本心理学会第70回大会、産業・組織心理学会第23回大会において発表を行った。また、今まで得られたデータをより詳細に分析し、平成19年度で開催される欧州心理学会、日本心理学会、産業・組織心理学会にて発表する予定である。
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