乳幼児の仲間関係の発達を支える遊びの指導プログラム作成に関する基礎的研究

2005 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17530470
• Research Institution: Joetsu University of Education
• Principal Investigator: 丸山 良平 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70229631)
• Keywords: 乳幼児 / 遊び / 仲間関係 / 人間関係 / 指導法 / 保育内容 / 保育実践 / 幼児教育

Research Abstract

本研究は保育実践の観察資料の分析と文献の検討によって進められている。今年度の観察結果を縦断的に考察しているため,その成果はこれまでに公表していない。具体的な研究実績と今後の研究の展開予定は以下の通りである。
1.保育実践の観察による資料収集とその分析
幼稚園3歳クラスおよび保育所の0・1歳クラスと2歳クラスにおける保育実践をエスノメソドロジーの手法で観察し,映像資料を収集した。観察は基本的には幼稚園は毎週水曜日に,保育園は0・1歳クラスと2歳クラスを交互に隔週金曜日に実施し,3月まで継続して行う。観察では,研究代表者は乳幼児と親しい関係を持ちながら,ふだんの生活における乳幼児と保育者の対人行動,発話,表情にターゲットを絞り,DVDビデオカメラで適宜移動しながら記録する。その映像記録を分析し,具体的な行動とそこで経験した他者との関わりの内容,教師の援助を事例化して考察している。各クラスにおける2006年3月までの資料を縦断的に検討し,来年度,論文としてまとめ成果を公表する。それと平行して来年度も観察を行い映像資料を収集する。その対象は今年度の対象児が進級する幼稚園4歳クラスおよび保育所の2歳クラスと3歳クラスの予定である。
2.文献による指導法の考察
今年度は保育指導計画や乳幼児の遊び,仲間関係,友情,人間関係に関する文献を検討し,保育実践において仲間関係を育てる指導法を考察している。来年度も引き続き,文献による指導法の考察を進める。