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2007 Fiscal Year Annual Research Report

科学的知識のマッピングスキルの熟達を促す教授方略の提案

Research Project

Project/Area Number 17530481
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

藤田 敦  Oita University, 教育福祉科学部, 准教授 (80253376)

Keywordsマッピング / 概念転移 / 教授法 / 科学的概念の学習
Research Abstract

問題構造の特性に合わせて,既有の知識やルールの構造を変換・調整して応用的に適用することを,知識-問題領域間のマッピングと呼ぶ。本研究では,このマッピングの熟達化を促すには,いかなる教授方略が効果的であるかを検証することを目的としている。特に本年度の研究では,既有の概念構造を変換操作するための知識や事前の科学的知識,学習教材に対する認識や学習内容の転移可能性の認識が,概念転移の促進にいかなる影響を与えているかを調べることを目的とした。
具体的には,前年度から継続して「気圧概念」の学習事態に注目し,学習者が基本的な学習を行った気圧概念(気圧ルール)の構造に対して,問題状況に合わせた可逆的な操作を自発的に実行可能であるかという観点から,概念構造に対する操作可能性を測定した。同時に学習教材・内容等に関する認識についても複数の観点から測定した。概念の転移可能性は,気圧の働きによって生じる様々な自然現象を説明する際に,学習した気圧概念をどの程度適切に適用することが可能かという観点から測定した。パス解析を行い,既有の概念の転移可能性を促進するためには,いかなる条件を満たすことが必要となるのか,また,それらの条件がいかなる関係の中で転移可能性に影響しているのかについて仮説化を行った。
この研究の結果より,学習した科学的な概念やルールの転移を促進するためには,その概念の構造に対する変換操作を学習することや,概念自体の汎用可能性を学習者自身が認識できるような教材を工夫していくことが重要であることを示唆している。また,この結果を踏まえ,概念転移が成立する心理過程に関する説明モデルを提案した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 学習した概念の般化可能性を促進する要因2007

    • Author(s)
      藤田 敦
    • Organizer
      九州心理学会第68回大会
    • Place of Presentation
      大分大学
    • Year and Date
      2007-11-11
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Presentation] 具体事例から学習した概念に対する学習者の評価と般化可能性2007

    • Author(s)
      藤田 敦
    • Organizer
      日本教育心理学会第49回総会
    • Place of Presentation
      文教大学
    • Year and Date
      2007-09-16
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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