2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530511
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
中原 睦美 Kagoshima University, 大学院・臨床心理学研究科, 准教授 (80336990)
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Keywords | 臨床心理学 / ロールシャッハ法 / 虐待既往 |
Research Abstract |
本研究では、BPDと診断される人について虐待既往の有無によって心理面接やロールシャッハ法で異なる実感に基づき、それを明らかにし心理支援につなげていくという研究の意義をもって着手した。今年度は、第一段階のまとめとして報告書を作成した。手続きとして、BPDと診断された虐待既往を有する成人事例において、ロールシャッハ・プロトコルにその体験がどのようにあらわれているかの事例研究を行った。さらに、テスト・バッテリーや心理面接における転移・逆転移についても検討し、虐待既往者への心理支援についても考察を加えた。これらの実績は以下の通りである。 著書:『心理臨床現場に生かす臨床心理アセスメント』において第14章「大学生を含む成人事例」を執筆した(小山充道編 金剛出版、初校・印刷中)。 研究発表:「ロールシャッハ法に現れる虐待既往の特徴-テスト状況、プロトコル、面接関係の検討から-」を日本ロールシャッハ学会第11回大会にて口頭発表した。 紀要論文:「自分の内面を変えたい」と訴える40歳代男性のロールシャッハ・プロトコル-虐待サバイバーの視点からみた病態水準と状態像の理解」 他にも、前年度に不採択となった二つの論文を修正し、学会誌に投稿した。 本研究のの総括として、報告書『ロールシャッハ法に現れる虐待既往の特徴』全64頁(二段組)を作成した。
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Research Products
(2 results)