2007 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ心理物理学の発展を目指した、バイオロジカル・モーションと反応時間の研究
Project/Area Number |
17530528
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 周司 Kyushu University, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (10239600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 善一 茨城大学, 理工学研究科, 准教授 (70305415)
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Keywords | スポーツ / 心理物理学 / バイオロジカル・モーション / 追従 / 反応時間 / サッカー / ラグビー |
Research Abstract |
本研究の目的は、スポーツ心理物理学の研究対象・方法論を発展させ、1.スポーツ選手の身体運動を複数の光点で表現した刺激(以下、バイオロジカル・モーション刺激)に対する認知特性の検討、2.視標追従中の反応時間の測定、を行うことである。 本年度は、1.に関しては、前年度までの空手道選手の身体運動に加え、サッカーのペナルティキックとラグビーのオフェンスに関する研究を行った。前者では、ペナルティキックを蹴る選手の動作をゴールキーパーの視線から撮影し、それをバイオロジカル・モーション刺激に変換した。まだ予備実験の段階だが、サッカー経験者と一般人ではペナルティキックのコースの予測が異なることが示唆された。後者のラグビーに関しては、オフェンス選手が進行方向を偽装する動作を行う際のディフェンス選手の予測を検討した。その結果、ラグビー経験者は一般人よりも速く進行方向を予測することが明らかになった。 2.に関しては、これまでの実験結果を基に理論モデルを構築した。このモデルでは、反応時間は(1)反応開始の閾値と、(2)閾値に到達するまでの感覚量の時間変化、により決定されると仮定し、閾値と増分をパラメタとして反応時間を予測した。実験データへの当てはめとシュミレーションの結果から、このモデルが実験データをよく説明することが明らかになった。 以上を含むこれまでの成果については、3本の査読付論文に加え、日本心理学会(東京、平成19年9月)、国際心理物理学会(東京、平成19年10月)、電子情報通信学会HIP研究会(仙台、平成19年12月)などで発表した(「11.研究発表」参照)。
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[Journal Article] Clear distinction between preattentive and attentive processes in schizophrenia by visual search performance2007
Author(s)
Tanaka, G., Mori, S., Inadomi H., Hamada, Y., Ohta, Y., & Ozawa, H.
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Journal Title
Psychiatry Research 149
Pages: 25-31
Peer Reviewed
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