2005 Fiscal Year Annual Research Report
発達支援カンファレンスの職能開発効果に関する臨床教育学的研究
Project/Area Number |
17530545
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
庄井 良信 北海道教育大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00206260)
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Keywords | 臨床教育学 / 発達支援カンファレンス / ヴィゴツキー / 職能開発 / エンパワメント |
Research Abstract |
初年度は、学校教師という職能に固有な困難の自己解決能力を支援するため、その実践的・臨床的手立ての一つとして期待されている「児童生徒理解に基づく発達支援カンファレンス」(<固有名>の事例に基づくもの)の職能開発効果を、同職種、多職種、多校種という三つの位相とその相乗効果という視点から、臨床教育学的に検証するための試行的調査を実施した。 具体的には、発達支援カンファレンスを基軸にした教育学研究者と学校教師(実践者)との相互支援システム(教職能力エンパワメント綱領)の輪郭を浮き彫りにしつつ、現職教師の発達支援カンファレンスの今日的課題や、その展開の新たな糸口を解明するための基本的な理論仮説を構築した。 前半は、内外の研究資料の収集・整理と発達支援カンファレンス(第1種から第3種)の試行実施及び、その職能開発効果の臨床教育学的検証を「質的研究」を通して実施した。 国内の資料収集及び、国内学会や、国際学会(ISCAR:於セビリア)での試行的枠組みに関する研究発表を行い、情報を重層的に収集した。発達支援カンファレンスとしては、第1種・発達支援カンファレンス(同職種:学校教師)を函館(檜山郡上ノ国町)で3回実施した。第2種・発達支援カンファレンス(地域・多職種総合)及び第3種・発達支援カンファレンス(地域・多校種総合)は、北海道教育大学でそれぞれ4回ずつ回実施した。このように初年度は、発達支援カンファレンス(第1種から第3種)を本格的に実施するための予備調査として意味あるものとなった。理論的には、JI・C・ヴィゴツキーの情動理論や発達援助理論をベースに、効果検証の理論仮説を構築し、試行研究成果に関する内外の学会発表と研究協議を実施した。
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Research Products
(2 results)