2007 Fiscal Year Annual Research Report
実践的指導力育成のための教員義成プロフェッショナル・スタンダードの開発
Project/Area Number |
17530559
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
土井 進 Shinshu University, 教育学部, 教授 (30242663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷塚 光典 信州大学, 教育学部, 准教授 (30323231)
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Keywords | 教師教育 / 教員養成 / 臨床経験 / 教育実習 / 連携 / 教員評価 / 省察 / リフレクション |
Research Abstract |
本研究は,実践的指導力を備えた教員を育成する教員養成プログラムを開発する際の指針となる「プロフェッショナル・ティーチング・スタンダード」を開発し実用化することを目的としている。3年めである本年度は,次の研究を実施した。 1.教育学部附属松本学校園及び松本市内小・中学校との連携を推進しながら,教職志望学生,特に1年次生の臨床経験についての検討を深めた。その結果,「教育臨床基礎」「地域教育演習」等の授業科目において,教職志望学生に臨床経験の場を提供することができた。 2.他大学及び諸外国で作成が進んでいる教員スタンダードに関する情報収集を行った。特に,次の2つの教員スタンダードを中心に情報収集を行った。その結果,教員養成段階における臨床経験に対応するスタンダードを作成する際には,現職教員研修における活用を視野に入れる必要性が明らかになった。 (1)鳴門教育大学において開催された,教員養成教育に関する国際シンポジウム「教員養成教育における学生の教育実践力育成と認定(出口)評価のあり方-教育実践力評価スタンダードの開発と意義-」に出席した。「授業構想力」「授業展開力」「授業評価力」の3観点から構成される「授業実践力評価スタンダード(鳴門スタンダード)」は,教育実習開始前,学部卒業時,10年経験者研修時という3つの段階に対応している。 (2)米国ワシントンDCにて開催されたNBPTS(National Board for Professional Teaching Standards)年次大会に出席した。5つのCore Propositionsを基本として,学校段階及び教科・領域に対応してスタンダードが設定されており,スタンダードを満たすことを証明することによって,優秀な現職教員はNational Board Certified Teachersとして認定される。
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Research Products
(3 results)