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2005 Fiscal Year Annual Research Report

贈与と交換の教育人間学的研究

Research Project

Project/Area Number 17530566
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

矢野 智司  京都大学, 教育学研究科, 教授 (60158037)

Keywords贈与 / 交換 / 教育人間学 / 宮澤賢治 / 絵本
Research Abstract

贈与と交換の教育人間学的研究ということで、他者をめぐるメディアとしての絵本研究としては、「世界を開くクマの絵本」(『ビオストーリー』5号3月発行の予定この時点では未刊行)を執筆した。宮澤賢治の作品研究として「子どもの物語はどこから力を得ているのか-宮澤賢治の『雪渡り』におけるオノマトペの力」(刊行済み)、またより直接的に純粋贈与者としての賢治の誕生を描いた「風が贈与する生命の倫理と心象スケッチ-贈与と交換の教育人間学」(教育哲学会『教育哲学研究』93号5月発行の予定)を執筆した。特にこの後者では、賢治の贈与者への転回の秘密が、賢治の文学的手法である心象スケッチにあることを明らかにした。また直接的に贈与と交換をテーマとしたわけではないが、贈与と交換の背景となる生成と発達の原理に基づいて、幼児教育論の構築の可能性を明らかにした。
また今年度に出版を予定していた原稿『贈与と交換の教育人間学-漱石と賢治における贈与=死のレッスン』は、すでに400字詰めで1000枚を超え、あとは結論部の執筆を残すのみとなった。年度内の完成はできなかったが、研究は前進しており次年度には出版できる見通しである。
資料としては賢治の作品と研究および絵本を中心に収集が進んだが、人類学・民俗学のテキストの収集がはかどっていない。今年度は当初予定していた花巻・盛岡での実地踏査ができなかったが、齊藤博の『質屋史の研究』などが参考になり、あらためて賢治をめぐる地域経済調査を限定することができそうである。

  • Research Products

    (6 results)

All 2005

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] 幼児教育の独自性はどこにあるのか(1)2005

    • Author(s)
      矢野智司
    • Journal Title

      幼児の教育 104巻・4

      Pages: 8-13

  • [Journal Article] 幼児教育の独自性はどこにあるのか(2)2005

    • Author(s)
      矢野智司
    • Journal Title

      幼児の教育 104巻・6

      Pages: 36-41

  • [Journal Article] 幼児教育の独自性はどこにあるのか(3)2005

    • Author(s)
      矢野智司
    • Journal Title

      幼児の教育 104・8

      Pages: 24-29

  • [Journal Article] 子どもの物語はどこから力を得ているのか2005

    • Author(s)
      矢野智司
    • Journal Title

      子どもの文化 7号

      Pages: 3-14

  • [Journal Article] 幼児教育の独自性はどこにあるのか(4)2005

    • Author(s)
      矢野智司
    • Journal Title

      幼児の教育 104・10

      Pages: 30-35

  • [Journal Article] 幼児教育の独自性はどこにあるのか(5)2005

    • Author(s)
      矢野智司
    • Journal Title

      幼児の教育 104・12

      Pages: 42-47

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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