2006 Fiscal Year Annual Research Report
学習成果の厳正な評価判定は、筆記式一斉試験以外で果たして可能なのか
Project/Area Number |
17530590
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
柳田 雅明 青山学院大学, 文学部, 助教授 (20260523)
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Keywords | 能力認証 / 試験制度 / イギリス / 標準化 / 社会的包摂 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、イギリスにおける先進的取り組みとその成立基盤に関して検討を進めた。学術発表は日本カリキュラム学会と日本生涯教育学会で実施した。また『産業教育学研究』と『生涯学習e事典』にて研究成果の一部を公にできた。 <資料研究> 文献および電子化資料の検討を継続した。電子化資料検討に関しては、インターネット公開の政策文書および実践記録等、および連合王国4地域義務教育後能力認証型学校教育課程悉皆データベースであるCoursediscoverにて、全体動向について正確な把握に努めた。 <現地訪問調査> 以上の準備のもと、平成19(2006)年3月3日から3月10日にかけて、イングランドにおいて以下を訪問し、見学と聴き取りを実施した。 UNISON Learning and Organising Services(労働組合における社会的包摂に向けた学習支援活動) Sutton Trust(経済的に不利な立場に置かれた若年者への奨学・研究篤志家財団の活動) The Belvedere School, Liverpool(11歳から16歳の女子対象とする独立学校。経済的に不利な立場に置かれた者の入学を積極的推進し、Sutton Trustが研究開発と資金援助にて参画。) City Lit(成人教育専門機関として名高い。今回正規の学習機会が不十分であった成人に対する保証学習機会であるReturn to Studyプログラムを授業見学し,学生にも聴き取りを実施。) なお、以上研究の遂行に際しては、David Raffe, Andy Furlong, John Preston, Patricia Walker等日本の教育事情にも通じた現地研究者との情報交流を密にし、現代イギリス教育研究会等で国内研究者と大いに意見交換した。
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