2005 Fiscal Year Annual Research Report
途上国の基礎教育援助に対するセクターワイドアプローチの有効性に関する実証的研究
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17530604
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 眞理子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (40215851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 英雄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80133023)
礒田 正義 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (70212967)
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Keywords | 途上国 / 基礎教育援助 / セクターワイドアプローチ |
Research Abstract |
基礎教育開発援助プロジェクトの具体的事例をアメリカのUSAID(米国国際開発庁)及びSida(スウェーデン国際開発協力庁)から収集し、まとめ、分析した。 USAIDでは例えばProgram for Teacher Development Management System (Uganda)、またSidaでは例えばProgram towards Education for All in Rajastanなどのプロジェクト資料・情報の提供を受けた。収集したプロジェクトのなかでは評価報告書が刊行されてるものがあるが、多くは最近のプロジェクトのため評価はされていなかった。このため、プロジェクト評価について各機関の教育担当者(Dr.John Grayzel (USAID, Office of Education Director, Bureau for Economic Growth)など)と協議を行なった。その結果、プロジェクトは通常、重点地域にモデルとなるようデモンストレーション方式で行い、それらのプロジェクトが基本フィールドとなって地域・国レベルのネットワークの構築を図るというものである。この場合、プロジェクト終了後に受取国側がプロジェクトモデルを採用しない場合があること、たとえ採用されても途上国では円滑に運営できない場合があるということであった。 バングラデシュでは政策支援型援助のセクターワイドアプローチによるプログラムであるPrimary Education Development Programを取り上げ、バングラデシュ政府のオーナシップなどについて、バングラデシュ政府側と援助供与側(Defid, ADB, Unesco, WBなど)の担当者と協議し、セクターワイドアプローチとプロジェクト援助の比較検討を行なっているところである。
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