2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530607
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
見世 千賀子 Tokyo Gakugei University, 国際教育センター, 講師 (80282309)
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Keywords | オーストラリア / 多文化教育 / シティズンシップ / 価値教育 / 学校教育 |
Research Abstract |
本年度は、主に、研究のまとめを行った。まず、多文化国家オーストラリアにおける社会の多様性への学校教育の対応に焦点を当て、多文化教育およびシティズンシップ教育の現状と課題を明ちかにするための作業を行ってきた。その結果、連邦政府レベルにおける多様性への対応については、多様性の中の統一という点が強調されてきており、一つのまとまりあるオーストラリア国民、オーストラリア市民の育成のためのシティズンシップ教育が重要視きれできていることが明らかとなった。連邦政府は、「デモクラシー発見プロジェクト」を主導し、シティズンシップ教育のための教材の開発を行ったが、2006年には、今後のカリキュラム指針を示した「公民科とシティズンシップのための学習」ステートメントを発表した。また、公民科とシティズンシップに関する全国テストも導入されようとしている。また、共通の価値を重視した価値教育も実施されている。しかし、実際の学校におけるそれらの展開については、各州レベルで独自の対応がなされている。そこで、本研究では、ヴィクトリア州とニューサウスウェールズ州を事例に取り上げて検討した。カリキュラムフレームワークレベルにおいては、それらは明確に位置付けられてきている。しかし、研究者へのインタビューからは実際の学校における展開は部分的であるとの評価がなされている。次に、本研究では、日本における多文化共生に向けた教育今の取り組みについて、帰国・外国人児童生徒教育への取り組みを中心に政策文書等の分析をし、多文化教育の観点から検討を行った。
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