2005 Fiscal Year Annual Research Report
芸術的アプローチによるメディア教育のモデル開発基礎研究
Project/Area Number |
17530626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
佐々木 宰 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 助教授 (40261375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 義史 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 教授 (10142762)
伊藤 隆介 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 助教授 (80271716)
佐々木 けいし 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 助教授 (10225865)
三浦 啓子 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 教授 (50322871)
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Keywords | メディア / メディア教育 / メディア表現 / 映像 / 情報 / ものづくり / スウェーデン / フィンランド |
Research Abstract |
本研究の目的は、教育活動における諸種メディアを芸術的な観点から捉え直し、視覚・触覚といった身体感覚を通した創造活動を可能にする新たなメディア教育のモデル開発の構想を試みることにある。平成17年度は、構想のための実験的教育実践、先行事例調査および基礎資料の整備に重点をおいた。 1.「映像」「情報」「工芸(ものづくり)」におけるメディアの教育的価値の考察 映像に関しては伊藤(研究分担者)、情報に関しては三浦(研究分担者)が大学における教育内容を整理し、実践を通した教育的可能性を検討した。工芸(ものづくり)に関しては、佐々木けいし(研究分担者)が子どもの造形ワークショップを通して、表現とメディアを関連させたプログラム開発をした。また、佐々木宰(研究代表者)は、公立美術館におけるワークショップ等を通して、表現とメディアを考えさせる教育実践を試みた。 2.北欧諸国(スウェーデン・フィンランド)における実地調査 佐々木宰(研究代表者)・新井及び伊藤(研究分担者)は12月4日〜12日に、ストックホルムの芸術デザイン大学Konsfack、現代美術館、国立博物館、ヘルシンキの芸術デザイン大学UIAH、アラビア総合学校、子どもの芸術施設Annantalo Art Centre、私設美術教室等を調査した。調査を通して、初等教育から高等教育機関、さらに公立の社会教育施設や私設機関の美術教育におけるメディア表現に関する基礎資料を得た。 3.視覚・触覚メディア操作を内包する創造活動の教育的可能性の考察 上記1及び2の成果から、メディア体験からメディア理解に導く教育モデルとその可能性を検討した。また、新井(研究分担者)は、美術作品を鑑賞教育のメディアと捉え、視覚的印象を言語に変換して理解させる教育の可能性を考察した。さらに学習システムとしてのwebに着目し、メディア教育モデルへの適用を構想した。
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Research Products
(3 results)