2007 Fiscal Year Annual Research Report
芸術的アプローチによるメディア教育のモデル開発基礎研究
Project/Area Number |
17530626
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
佐々木 宰 Hokkaido University of Education, 教育学部, 助教授 (40261375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 義史 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10142762)
伊藤 隆介 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80271716)
佐々木 けいし 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10225865)
三浦 啓子 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (50322871)
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Keywords | メディア / メディア教育 / メディア表現 / 映像 / 情報 / ものづくり / フィンランド |
Research Abstract |
本研究の目的は、教育活動における諸種メディアを芸術的な観点から捉え直し、視覚・触覚といった身体感覚を通した創造活動を可能にする新たなメディア教育のモデル開発の構想を試みることにある。平成19年度は、教育内容モデルの構想と試行・修正に重点を置いた。 1.教育内容モデルの構想・開発・修正 映像メディア・情報・工芸(ものづくり)のための教育内容のモデルを具体的に検討する。伊藤・三浦(研究分担者)による大学教育での実践事例、佐々木けいし(研究分担者)による北海道青少年国際交流プログラムにおける実践事例、新井(研究分担者)によるメディアとしての東洋美術鑑賞教育研究の成果をもとに検討した。佐々木宰(研究代表者)は北海道立釧路芸術館におけるワークショップを前年度にひき続き実施し、児童を対象とした光の造形教材(影絵)を開発した。 2.フィンランドにおける実地調査を行う 佐々木宰は12月8日〜16日にフィンランドで実地調査を行った。ロバニエミではラップランド大学美術デザイン学部において美術教育の具体的な事例を調査した。またランタヴィティッカ総合学校において初等中等教育における美術教育の実践事例を調査した。北方地域の自然環境における身体感覚を生かした雪や氷の造形教材とメディア化についての知見と資料、助言を得た。ヘルシンキでは現代美術における写真メディアについての資料を得た。 3.まとめ 上記1及び2の結果から、映像、情報、ものづくり(デザイン・工芸)、鑑賞など多様な側面からのメディア体験、メディア理解の教育の機会とその可能性が確認された。多様な対象者(幼児から大学生、一般まで)に応じたこれまでの実践成果をもとに、モデル的実践をまとめて報告書を作成した。
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Research Products
(6 results)