2005 Fiscal Year Annual Research Report
生涯につながる健康生活教育のプランニングに関する研究
Project/Area Number |
17530632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
浜島 京子 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (20125785)
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Keywords | 健康生活 / 家庭生活 / 生活満足度 / 高齢者 |
Research Abstract |
平成8年の中央教育審議会第一次答申において、これからの子どもたちに生きる力の育成が必要であることが提起され、その具体的方策の1つとして健康教育の推進があげられた。これにより学校現場では、「総合的な学習の時間」等を通して広く実践されるようになったが、健康教育の捉え方が体育や保健との関連のみの例が多く、家庭生活の過ごし方を基本に据えた視点が弱いといえる。健康教育とは健康生活を営むことができる生活者の育成が目標になるのであり、健康生活教育と捉えることが重要であろう。また、そのような健康教育は生涯を通して行われる必要があり、高齢者が増加する我が国においては生涯を見据えた健康生活に対する学習支援の在り方が検討されなければならない。 上記の考え方を基に、本研究では生涯につながる健康生活教育の在り方を検討するものであるが、1年目の平成17年度は、生活経験の長い高齢者を中心に日常の生活意識や実態を調査し、生活満足度に影響する要因を検討した。調査は、平成17年11月〜12月に福島県県中地区の成人男女165名を対象に質問紙調査を実施し、有効回収数は94人(回収率57.0%)であった。主な調査内容は、属性(性別、年齢、家族形態)、生活意識・実態、学習欲求、学校教育観であるが、今年度は特に生活満足度に焦点をあて、属性、一日の過ごし方(就寝時刻、朝食を作る人)、毎日の生活で気を付けている程度、学習欲求度等との関連性を検討した。本調査対象者は、男性47%、女性50%、年齢は30代2%、40代11%、50代26%、60代44%、70代17%であったが、生活満足度は、年齢(60歳以上が59歳以下より有意)及び学習欲求度(学習欲求度が高いほど高)との間に関連性が強く見いだされた。これより、健康生活に重要な要素の生活満足度は、自由な時間があること、自分の意志で意欲的に生活したり学んでいる人または学ぼうとしている人と関連性の高いことが推察された。
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Research Products
(2 results)