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2005 Fiscal Year Annual Research Report

「学級崩壊」の抑止に資する、授業過程における教師の統制行動に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 17530640
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

山田 雅彦  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30254444)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 尚示  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10322124)
Keywords学級崩壊 / 私語・不規則発言 / 教師の統制行動
Research Abstract

分析対象とする、授業中の教師と児童の会話のデータを収集するため、東京都下の公立小学校に協力を依頼、27回分の授業を録画・録音した。録音機材は教室の前後に各1台、録画機材は教室後方に1台設置した。このうち、18回分の授業記録を、主として教室後方からの録音をもとに文字化し、私語や不規則発言など、児童生徒が授業過程と無関係な言動(私的行動)をとる場面を抽出、その私的行動に対する教師の対応を分類した。
その結果、統制行動をいくつかの典型的なパターンに分類できる可能性を見出すことができた。詳細な分類は平成18年度以降の課題であるが、暫定的に下記のようなパターンを見出すことができる。
(1)直接的な制止
特定の児童に対して「〜しなさい」「〜しないように」と制止する場合と、学級全体に「お静かに」や「先に進みます」などと宣言する場合がある。
(2)私的行動の無視
不規則発言を無視して授業を進行する、板書中の教師に向かって発せられる質問に応答しない、など。
(3)私的行動に対する評価言
「それは下品」「そういう態度はまずいな」といった、私的行動に対する否定的評価。
(4)私的行動への応答
不規則発言に対して簡潔に応答し、ただちに授業を進行させる。応答は否定的評価を含まない。
(5)積極的な話題提供
私語や不規則発言の内容に沿って、教師自身が積極的に話題を提供し、短時間ながら雑談に応じる。
(6)正当化
私語や不規則発言の内容によっては、授業に貢献する発言として正当化し、積極的に授業の中に位置づけてゆく。
平成18年度は、この暫定的なカテゴリーをより精緻化するとともに、これらの統制行動が有効に機能する原理を、一般的にあまり知られていない(3)(4)(5)のパターンを中心に追究してゆく。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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