2006 Fiscal Year Annual Research Report
社会科における「エクイティ」の学習内容構成に関する実証的比較研究
Project/Area Number |
17530642
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
川崎 誠司 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10282782)
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Keywords | 社会科 / 多文化教育 / 公正さ / ハワイ / equity / 異文化 / エスノグラフィ / フィールドワーク |
Research Abstract |
平成18年4月にアメリカ,サンフランシスコで開催されたアメリカ教育研究学会(American Educational Research Association)に参加し,研究代表者が国際評価委員を務めているワシントン大学多文化教育センターのプロジェクト"Democracy and Diversity" (座長James A.Banks教授)のセッションにおける議論を通して,「エクイティ」をめぐる教育の今日的状況を把握するとともに,授業分析の視点を明確化することに努めた。 このとき得られた,教育における「エクイティ」観とそれをもとにした授業分析の視点は,別予算で8月に行ったハワイの小学校におけるフィールドワークにも活かされた。本研究課題名にある「『エクイティ』の学習内容構成」の背後にあるものを追究するためには,授業観察やその分析,教師の願いの単純な解明等では不十分であり,それらが現出する要因をも含めて検討することが必要である。そこで,教員の校内研修や職員会議,校内ワーキンググループのミーティングにも参加し記録に努めた。その分析は次年度の課題である。 11月にはアメリカ・アリゾナ州フェニックス市で開催された全米多文化教育学会第16回年次国際大会において,"The Challenge of Citizenship Education and Diversity in Japan"と題する講演を,また同日同所にて"A Conversation with International Multicultural Educators"と題する学会発表(アメリカ,カナダ,オーストラリアの会員との共同)を行った。
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