2005 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学校9か年を見通した学び合いにおける話すこと・聞くことの能力育成
Project/Area Number |
17530646
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
常木 正則 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (90125724)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60163010)
堀 竜一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (60199528)
三塚 貴 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (30115076)
中川 諭 大東文化大学, 文学部, 助教授 (20261555)
|
Keywords | 学び合い / 話す力 / 聞く力 / 小・中9か年 / カリキュラム / 教育方法 / 活動の望ましい在り方 |
Research Abstract |
研究の成果 学習場面での児童・生徒の話すこと・聞くことの活動の実態を、望ましい活動の在り方を基準に明らかにしている。小学校では、低学年2学級、中学年2学級、高学年4学級、中学校では2学級の計10学級各1時間の学び合いにおける話すこと・聞くことの実際を、望ましい活動の在り方を基準に、分析考察を行っている。分析・考察はまだ完全に遂行されていないが、明らかになっていることは、望ましい活動の在り方から見た場合、達成度の高い学級もあれば、達成度の低い学級もあることである。学年が進むにつれて能力が高まっているとはいえない。 どのような活動形態が望ましいのか、このことが指導者に認識されており、そのような活動をさせている学級の能力は高く、そのようなことが認識自覚されていない学級では、当然、望ましい活動の形態を取っていないし、活動に問題を抱えている。このことは、たとえば、鉛筆の正しい持ち方、椅子の正しい座り方(姿勢)が小学校1年生での指導事項となっているが、この指導事項に留意し絶えず指導を行っている学級では達成度が高いのと同じである。当初設定した話すこと・聞くことの望ましい活動の在り方(言語能力)の基準は、実際の分析・考察過程で大きな修正事項はなかった。教育方法上の課題は、鉛筆の持ち方、椅子の座り方などと同様、話すこと・聞くことの望ましい活動の在り方を理解し、指導を徹底させることである。 今後の課題 今回記録をとった学び合い活動では、一斉学習が多く、少人数の学び合いの場面が少なかった。また、少人数での学び合いの活動記録をとる方法が不備であったため、十分な資料を得ることができなかった。少人数での学び合いの実態把握の計画と方法を確かなものにする。
|