2006 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄の高校生が認知する高齢者像-家庭科教育における高齢者に関する学習と認知変化-
Project/Area Number |
17530671
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
浅井 玲子 琉球大学, 教育学部, 助教授 (10325821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 武子 琉球大学, 教育学部, 教授 (60044939)
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Keywords | 高校生 / 高齢者 / 家庭科教育 / 沖縄 |
Research Abstract |
沖縄の高校生1228人のアンケートデータをもとに、以下の事を明らかにした。 1 沖縄の高校生が認知する高齢者役割者役御尺度の作成を行った。 沖縄の高校生は、高齢者役割認知得点は全般的に高かった。主因子法による因子分析の結果、第1因子「入 生展望」因子、第2因子「情緒的援助」因子、第3因子「しつけ・社会化」因子、第4因子「文化伝承」因子が見いだされた。 2 高齢者役割尺皮の下位尺度得点について、t検定を行い個人特性や学習経験による差を明らかにした。 ・学科、学年、学校所在地では有意な差は見られなかった。 ・出生順位,つまり長男・長女である者がそうでない者より,情緒的援助得点が高かった。 ・高齢者(祖父母)と同居は,文化伝承で同居している方が得点が高かった。 しかし,最も差が顕著なのは,高齢者に関する学習経験の有無であった。授業を受けた経験の有る者は,無い者に比較して,有意にすべての下位尺度で高得点を示した。従って,学習経験の有無は高校生の商齢者役割認知に大きく影響を与える事がわかった。 3 具体的学習経験の有無で高齢者役割認知の差が大きかったのは,「地域の高齢者と交流」「施設の高齢者と交流」「高齢者へのインタビュー」であった。っまり,高齢者と直接ふれあう学習経験が役割認知得点を高くしていた。また,授業の方法で、高齢者役割認知を高めていたのは,生徒の側からの能動的な取り組みがある学習であった。 現在、論文投稿中
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