2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530675
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Senzoku Gakuen College of Music |
Principal Investigator |
澤田 篤子 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 教授 (00101262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯岸 創 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 教授
松尾 祐孝 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 教授
山本 幸正 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 助教授
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Keywords | 音楽教育 / 日本伝統音楽 / 教材 / 学校教育 / 教員養成 / 伝統と創造 / カリキュラム / 現代化 |
Research Abstract |
1.伝統的側面に関わるカリキュラムおよび指導内容 日本学校音楽教育実践学会における共同研究の成果も踏まえ、幼稚園から高等学校に至る日本伝統音楽のカリキュラムを構想した。本カリキュラムは西洋芸術音楽など日本伝統音楽を含む多様な音楽を扱う学校現場での指導に鑑み、西洋芸術音楽と共通のスキームにより構成した。またこの理念に基づき、大学教育のカリキュラムを構想し、本年度より当研究機関にて西洋芸術音楽と日本伝統音楽を併行し、また関係づけてその歴史を学ぶレクチャーコンサート形式の教職科目「音楽史」を開講し、その効果を検証した。また京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターにおける共同研究の成果を援用し、体験・実践を重視した指導内容を立案し、平成17年9月の日本音楽教育学会第8回音楽教育ゼミナールのラウンドテーブル「日本の音楽を教える前に-音楽学からのメッセージ」にて発表した。なおこの発表は来年度より2年間にわたる課題研究に発展した。民俗音楽関係では平成17年11月の日本民俗音楽学会にて意見交換を行った。 2.教材の現代化 本研究課題の核の一つ、教材の現代化の構想に向け、民謡歌手伊藤多喜雄氏に協力を求め、当機関における授業にて実践を依頼し、その参与観察・記録分析を行い、また日本学校音楽教育実践学会における同氏のワークショップの観察・記録を行った。さらに岩手県九戸郡の中学校の協力を得、これらの指導理念に基づいた授業を構想・実践し、その参与観察・記録分析を行った。なお、この実績に基づき、日本民俗音楽学会平成18年度民俗音楽研究会にて、大学における民謡学習について発表する予定である。また当機関の授業にて言葉と音楽、西洋音楽と日本音楽、および民謡と能、という各々異種の音楽・芸能のコラボレーションによる舞台芸術の実践を行い、その過程を記録した。
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