2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530675
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Research Institution | Senzoku Gakuen College of Music |
Principal Investigator |
澤田 篤子 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 教授 (00101262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 祐孝 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 教授 (70440302)
山本 幸正 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 助教授 (60440301)
荻野 松宣 洗足学園音楽大学, 音楽学部, 助教授 (80440303)
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Keywords | 音楽教育 / 日本伝統音楽 / 教材 / 学校教育 / 教員養成 / 伝統と創造 / カリキュラム / 現代化 |
Research Abstract |
1.伝統文化の特質の側面より 44字×18行 日本の伝統音楽の源としての雅楽と仏教音楽に焦点をあて、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターにおける共同研究の成果を援用しつつ、日本の伝統的音楽がもつ空間性と身体性の特質をまとめた。このうち仏教音楽については平成18年10月の日本音楽教育学会大会にて中間発表した。 2.カリキュラムおよび指導内容の側面より 一昨年度以来の日本音楽のカリキュラム構想を完成させ、教員養成課程における日本音楽史のシラバスを提案した。この実績に基づき、当研究機関の教職課程における日本伝統音楽の授業科目の内容を再構築し、授業内容に対する受講生の意識調査を行い、この調査結果を踏まえ、平成19年度の日本音楽関連授業科目のシラバスを立案した。また平成19年度の小中高等学校における日本音楽の指導実践に向けて日本学校音楽教育実践学会との意見交換を行い、指導内容を構想した。 3.教員養成における教材の現代化の実践より 民俗音楽分野では、一昨年度より継続している民謡指導について、日本民謡協会の榎本秀水氏に大学での実践を依頼した。伝統的側面と現代化した側面との調和による指導内容の実践を試み、12月にその指導の成果を舞台上演した。また、このような学習を重ねた学生による中学生への三味線指導、および大学の課外活動における民謡学習の成果の日本民俗音楽学会民俗音楽研究会での発表を試みた。芸術音楽分野では、能について、観世流シテ方の鵜澤久氏による指導実践の成果を舞台上演した。 以上の3点より、学校教育では日本音楽について、伝統と現代の両面から、また日本音楽を西洋音楽など他民族の音楽とのかかわりから指導することの効果が認められ、次年度にはこの検証が課題の一つとされる。
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