2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530704
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
三島 利紀 釧路工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (70321370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 俊明 釧路工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (50331955)
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Keywords | 高等専門学校 / 特別支援 / 軽度発達障害 |
Research Abstract |
1.(アンケート調査の結果)日本国内の国公私立の全高専の常勤教員に対して,発達障害(高機能自閉症,注意欠陥多動性障害,学習障害等)に関する意識・実態調査を行い,全国63高専の常勤教員4442名中2019名から回答を頂いた(回答率45.5%)。 発達障害者支援法の存在を認識している割合は13%であった。また,学習障害や注意欠陥多動性障害の認識は4割程度である一方,アスペルガー症候群・高機能自閉症に関しては2割程度という結果であった。 授業担当者としての視点では学習障害か高機能自閉症に関連すると思われる「授業態度は良好だが,成績が伸びない学生」が2.9%,注意欠陥か高機能自閉症に関連すると思われる「レポート等の提出が著しく滞る学生」が2.6%という値が出ている。また,クラス担任としての視点では学習障害に関連すると思われる「特定の科目だけ非常に成績が悪い学生」が1.9人,高機能自閉症やアスペルガー症候群に関連すると思われる「寡黙で級友と交流しない学生」「悪意は無いが,きつい言葉を使う学生」「反抗的ではないが,周囲と強調できない学生」という学生がそれぞれ1.3人,1.3人,1.2人という結果が得られた。 2.(他高専への視察)高機能自閉症の学生が入学した高専への視察では,学校組織としての対応や学級の中でのサポート体制などにおいて,示唆に富む情報が得られた。これに関しては現在も複数の高専と情報交換をしている最中であり,次年度においてサポート体制のモデル提示や問題点の指摘をする予定である。 3.(小学校におけるQ-Uテストの実施)特別支援教育に積極的に行っている小学校においてQ-Uテストを行い,「要支援」という結果が出た児童と「特別支援」が必要な児童との重複を調査した。現在はデータを単純集計した段階である。
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Research Products
(1 results)