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2005 Fiscal Year Annual Research Report

概エルミート多様体の幾何学

Research Project

Project/Area Number 17540068
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

佐藤 卓治  金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (30019781)

Keywords概エルミート多様体 / 概ケーラー多様体 / ケーラー構造 / 正則断面曲率 / 接バンドル
Research Abstract

情報幾何に現れる統計モデルの多様体のα-接続と呼ばれる対称なアファイン接続の1-パラメータ族から,統計モデルの多様体の接バンドル上に概ケーラー構造の1-パラメータ族が定義される.特に,正規モデルと離散分布族のモデルの場合にその接バンドルに導入される概ケーラー構造について,その微分幾何学的性質を調べた.中でもEinstein構造を持つ場合に興味が持たれるが,次のような結果が得られた.
1.接バンドルの概ケーラー構造がケーラー構造になるのは,α=±1の時に限ることが確認された.(このときのα接続は平坦である.)
2.正規モデルの場合,α=-1のときは接バンドルのケーラー構造は特に正則断面曲率が一定-2を持つこと.従ってこの場合はEinsteinとなる.一方,α=1のときはEinsteinにならない.
3.離散分布族のモデル(2次元)の場合,α=1のときは接バンドルのケーラー構造は特に正則断面曲率が一定1を持つこと.従ってこの場合はEinsteinとなる.一方,α=-1のときはEinsteinにならない.
これらは情報幾何と概エルミート幾何学をつなぐ新しい知見として注目される.
なお,上記の結果は曲率の直接計算によるため,特に3.の場合2次元モデルの(4次元)接バンドルに限られたが,後により一般的な状況の下で同様の結果を示すことができた.特に一般次元でも成立することが分かる.これらについては現在投稿中である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] On a family of almost Kahler structures on the tangent bundles over some statistical models2005

    • Author(s)
      Takuji Sato
    • Journal Title

      Topics in Almost Hermitian Geometry and Related Fields (Ed. by Y.Matsushita et al., World Scientific)

      Pages: 215-225

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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