2006 Fiscal Year Annual Research Report
ファノ多様体の組合せ論に基づいたツイスター理論の再構築
Project/Area Number |
17540091
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
橋本 義武 大阪市立大学, 理学研究科, 助教授 (20271182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 幸則 大阪市立大学, 理学研究科, 助教授 (30191117)
阪口 真 岡山光量子科学研究所, 研究員 (90382027)
大場 清 お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (80242337)
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Keywords | 代数幾何 / 組合せ論 / 表現論 / 有限単純群 |
Research Abstract |
2次元ファノ多様体をデルペッツォ曲面と言う.その例外因子の交叉の組合せ論は表現論とも関係が深い.射影曲面の4点ブローアップの場合,曲面は射影直線上の5点の配位空間でもあるので,5次対称群が作用している.その例外因子の交叉はペテルセン・グラフによって記述される.ペテルセン・グラフは6つの相補的5角形対を含む.なお,相補的5角形対は多重ゼータ値に関連していることが知られている. こうして5次対称群のペテルセン・グラフへの作用は,6点集合への固定点のない作用を誘導する.この作用は6点集合のある構造を保っているはずだが,それが双二十面体構造である. 双二十面体構造は,グロタンディークが定義を与えたものである.今回, 「双二十面体構造のモジュライは『6点集合の双対』である」 という観点から,双二十面体の基礎理論を捉え,これを散在型有限単純群であるマチウ群の構成に応用した.すなわち,5つのマチウ群を自己同型群とする,テザインとよばれる構造が,双二十面体によって自然に構成できることを明らかにした. たがいに双対な2つの6点集合の和である12点集合には,シンプレクティック構造の類似である,5-(12,6,1)デザインの構造が自然に入る.その自己同型群が12次マチウ群である. 5-(12,6,1)デザインも双対をもつ.たがいに双対な2つの5-(12,6,1)デザインの和である24点集合には,5-(24,8,1)デザインの構造が自然に入る.その自己同型群が24次マチウ群である.
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Research Products
(7 results)