2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
小野 寛晰 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (90055319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ボウ フェリックス 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (00397233)
ガラトス ニコラオス 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (70422665)
田中 義人 九州産業大学, 経済学部, 助教授 (70320132)
関 隆宏 九州大学, 大学評価室, 助手 (30380546)
宮崎 裕 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, COE研究員 (40374607)
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Keywords | 数理論理学 / 代数学 / universal algebra / 情報基礎 / 部分構造論理 |
Research Abstract |
小野は17年6月にスペインのバルセロナで開催された国際会議「第二回Algebraic and Topological Methods in Nonclassical Logic」の大会委員長を務めた。会合には120名の参加者があり、本研究が推進している方向に世界的な関心が集まっていることを確認することができた。8月にはロシアのノボシビルスクで開催された「第九回アジア論理学会議」で、また9月にはポーランドで開催された「Trends in Logic III International Conference」において招待講演を行い、代数的方法による部分構造論理における最近の研究成果を報告した。さらにA.Wronski教授との協議で、これまで北陸先端大で2回開催したワークショップAlgebra & Substructural Logicsを18年秋にポーランドのクラクフ大学で開催することとし、現在準備中である。 海外共同研究者であったGalatos氏を17年10月より北陸先端大の助手として迎え、一層緊密な共同研究体制を作り上げることができた。Galatos氏との共著としては代数化定理と局所演繹定理に関する論文が近く出版されるほか、Glivenkoの定理の一般化に関する論文(投稿中)やquasi-embeddingの概念の有効性を示す60ページを超える論文(準備中)などがある。また、Galatos氏の他、P.Jipsen氏(アメリカ)とT.Kowalski氏(オーストラリア)の4人で最近の我々の成果を集約した著書を準備中である。これは、数理論理学でもっとも権威のある"Studies in Logic and the Foundations of Mathematics"のシリーズの一巻として18年度中に出版される予定である。 この他、研究分担者の関氏はrelevant modal logicに関する成果をあげ(発表準備中)、また宮崎氏はortholatticeとKTB上の様相論理の関係に関する興味深い結果を得た。これらの成果は小野が現在構想中である、様相演算を付加した部分構造論理の研究への重要な手掛かりとなるものである。
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Research Products
(5 results)