• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

非代数的な手法による擬似乱数生成法の研究

Research Project

Project/Area Number 17540111
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

谷口 礼偉  三重大学, 教育学部, 教授 (40157970)

Keywords擬似乱数 / アルゴリズム / カオス写像 / 数値計算
Research Abstract

本研究は、線形合同法、フィードバックシフトレジスタ法、メルセンヌツイスター法等の従来からの方法とは異なる乱数生成法、すなわち、カオス写像を利用した新しい擬似乱数生成法『実数シフト乱数生成法(SSR)』(Simplified Shift-Real random number generator)を研究し、そのランダムネスの解析並びに、並列計算機上への実装を研究の目的としている。SSRのアルゴリズムSSR計算(Φ_x)^24(1)は、カオス写像Φ_xを利用して、乱数を非再帰的に、すなわち直接的に生成するという、並列型計算に適した新しい手法である。
今までの研究により、SSR計算値(Φ_x)^24(1)の最初の3桁を棄て、続く4桁をとった数値は、xを変化させていくと一様乱数になり、また、SSR計算値の分布は、写像Φ_xに対応するPerron-Frobenius作用素の不動点をh_x(t)とすると、h_x(t)のx∈[1,2)による平均H(t)になることが分かっている。このことを利用して、SSR乱数の特性改善について、K改良が提案された。
しかしながら、最近、K改良について、乱数の対称性の実験分布が理論予想より悪いことが判明したので、その原因の究明が必要となった。これに対して、本年度予算で購入した64ビットワークステーション等で数値実験を繰り返し行い、問題点がカオス写像Φ_xの初期値の選定にあることが判明したので、新たな初期値を定め、この問題を解決した。また、以前からの改良法であるY改良についても、概念を一般的に拡張して、新たなX改良とした。
これらの結果は、下記の研究論文として発表され、また、2006年8月に開催される国際会議MCQMC2006に投稿中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 実数シフト乱数生成法の乱数特性の改良について2006

    • Author(s)
      谷口 礼偉
    • Journal Title

      三重大学教育学部研究紀要(自然科学) 57

      Pages: 33-39

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi