2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540324
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
杉山 清寛 大阪大学, 理学研究科, 助教授 (00187676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 大 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (30359541)
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Keywords | 強磁場 / 超ウラン化合物 / ネプツニウム / 磁化測定 / 強相関電子系 / メタ磁性 / 磁気異方性 / 四極子相互作用 |
Research Abstract |
本年度は昨年度の結果をふまえ、まず、NpRhGa_5の実験のブラッシュアップを行った。そのために・システムの改良を行い、新しい実験装置Sigma90の立ち上げを行った。この装置は、本研究で購入されたものではないが、その性能が今までの古い装置に比べ格段によいので、本研究でも使用することとした。装置の動作などが今までの装置と異なるために、その取り回し、配線その周辺及びソフトウエアの開発を行って実験を行った。結果として今までのデータに比べ格段にクオリティの高いデータを得ることが出来た。 昨年同様、実験の分担はパルス磁場測定のための試料準備と密封作業を東北大学金属材料研究所で行い、測定は阪大の強磁場施設を用いた。また、インターネットを用いた研究打ち合わせを行えるようにして、共同研究者との情報交換の密接化を図った。 NpRhGa_5では今回導入した新たな測定装置を用いて磁化測定を新たに行い、磁場-温度相図を確認し、その結果を基に日本物理学会のジャーナル誌に研究成果を発表した。また、ウラン化合物などの周辺物質の結果も含めて、強磁場の国際会議(Research in High Magnetic Field, RHMF2006)と磁気国際会議(Inter National on Magnetism, ICM2006)で発表した。後者では会議の中で注目されている論文として口頭発表に選ばれた。 本研究は今年度で終了であるが、アクチナイド化合物に関する興味はまだ尽きない。本研究期間中に終了するめどは立たなかったが、新たなネプツニウム化合物の物性を検討し、NpNiGa_5、NpGe_3、NpSn_3等に興味の焦点を当てて次の実験を行うこととし、試料の準備などを行った。これらの結果は次の研究に引き継がれる予定である。
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Research Products
(4 results)