2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17540326
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
那須 三郎 大阪大学, 名誉教授 (00030057)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 正太郎 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (80252633)
斎藤 直 大阪大学, ラジオアイソトープ総合センター, 教授 (50153812)
小野 輝男 京都大学, 科学研究所, 教授 (90296749)
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| Keywords | メスバウアー分光 / ナノ磁性 / クラスター物性 / ナノテクノロジー / ナノサイエンス / 強磁性微粒子 / アクチノイド / 放射光核共鳴散乱 |
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| Research Abstract |
本研究はメスバウアー分光法を用いた物質科学への応用、具体的には、近年極めてその重要性を増しているナノメートルサイズのクラスター物性の解明、^<237>Np及び^<57>Feメスバウアー分光を新しく開発し、それらの測定からアクチノイド化合物の示す新規物性の解明、さらに放射光による新しレい核共鳴散乱測定の開発などから、メスバウアー分光の物質科学への新展開を目指したものである。
本年度は下記研究課題について実施し、得られた成果の概要を示す。
・BN被覆Fe微粒子
鉄酸化物あるいは金属殊とボロンとの混合物を窒素ガス雰囲気中で高温処理し、ボロン窒化物でコートされた100nmサイズの金属鉄微粒子の生成を確認した。これらの微粒子では鉄ボロン化合物の生成が抑制されること、高温までこの鉄微粒子は酸化されないことが判明した。
・Ll_0規則合金FePt微粒子
SiO_2でコートされた6nmサイズのfcc FePt微粒子を作成し、熱処理からLl_0規則合金微粒子の作成に成功し、メスバウアー分光測定から大きな磁気異方性など微粒子のナノ磁性を調べた。
・アクチノイド化合物のメスバウアー分光
NpTGa_5(T=Co, Fe, Ni)は5f電子の挙動による新規な物性を示す化合物として注目され、特にNpFeGa_5は低温で磁気秩序を示す。これらの物性を調べる目的で^<57>Feメスバウアー測定を行うと同時に^<237>Npメスバウアー分光測定を行った。^<237>Np測定では^<241>Am線源を用いた測定を可能にし、^<57>Fe測定から磁気秩序と四極子相互作用が同時に発現することが初めて明らかとなった。
・放射光核共鳴散乱実験の新展開
放射光による^<181>Ta核共鳴散乱実験をエネルギー分解法を用いて観測し、2つのTa膜共鳴素子間に配置した溝付きアクリル板を回転することによって共鳴光子の位相変調を初めて観測した。
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