• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

複雑な構造を持つネットワークの構造・機能安定性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17540367
Research InstitutionKochi National College of Technology

Principal Investigator

谷澤 俊弘  高知工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (60311106)

Keywords物性基礎論 / 統計物理学 / 高信頼性ネットワーク / 構造安定性 / システム解析
Research Abstract

前年度(平成17年度)の研究によって,ランダムなノードの機能不全に加えて選択的なノード除去の可能性がある場合には,二極度数分布を持つネットワーク構造が最も安定であることが示されたが,本年度(平成18年度)は,さらにその研究を発展させることができた。その内容は以下のようになっている。
1.構造安定なbimodalネットワークと現実世界に広く見られるスケール・フリー・ネットワークとの関係を,多極度数分布を持つネットワーク(multi-modal network)を導入することにより,定量的に明らかにした。その結果,「ハブ」と呼ばれる大きな度数を持つノードの導入により,ネットワークの選択的ノード除去に対する頑健性がどのように失われていくかが初めて明らかになった。また,選択的ノード除去に対する頑健性を保つためには,ネットワークにハブをどの程度まで導入することができるかについての定量的な指針を提示した。(これらの結果はすでに査読つき論文として公表されている。)
2.ノード除去に対するネットワークの頑健性に関する理論は,実際のネットワーク設計に大きな影響を与え得る。そのため,今まで行ってきたネットワークの構造安定性に関する理論的考察の結果を,ネットワーク物理についての詳細な知識を持たない非専門家に対して理解しやすい方法で提示することはきわめて重要であると考え,当初の予定である「ネットワークの機能安定性に関する研究」に着手する前に,「ネットワーク構造安定性に関する理論」を視覚化するソフトウェアの開発を急いで行うこととし,年度内にその開発の大部分を行うことができた。現在,さらなる高機能化およびバグフィックスを行っている段階であり,実際に使用可能な段階になれば,研究会などの場で発表し配布するなどして一般に公開するための準備を進めている。
3.年度末に,「ネットワークの機能安定性に関する研究」に着手した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Optimization of the robustness of multimodal networks2006

    • Author(s)
      T.Tanizawa, G.Paul, S.Havlin, H.E.Stanley
    • Journal Title

      Physical Review E 74

      Pages: 016125

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi