2008 Fiscal Year Annual Research Report
量子遷移過程におけるコヒーレントな長時間相関の検証とその制御のモデル化の理論
Project/Area Number |
17540374
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小池 文博 Kitasato University, 医学部, 准教授 (90095505)
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Keywords | 計算物理 / 原子分子物理 / 数理物理 |
Research Abstract |
原子・分子に光をあてると励起され、励起状態は光や電子を放出して崩壊する。近年における実験技術の向上は、中間状態の寿命を超える長時間の量子力学的な相関が光励起過程と崩壊過程の間に存在して、これが観測可能になったことを示した。この事は、光励起状態の生成とその崩壊という二段階過程がその素朴な意味においては成立しないことを意味する。本研究では、二段階過程のモデルがどのように修正・精密化されるべきか明らかにし、励起と崩壊の間の時間相関を制御する方法を探る。 本年度は、下記会議に参加し研究成果の発表を行うと同時に情報の収集を行った。 1平成20年6月18目より6月20日まで、ルーマニアのクルージューナポカで開催された第4回原子系における基礎過程についての会議(The 4th Conference on Elementary Processes in Atomic Systems(CEPAS))に出席して講演を行った。 Title:TEMPORAL ASPECTS IN ATOMIC IONIZATIONS INITIATED BY ELECTRON OR PHOTON IMPACT 2会期中、全てのオーラルセッションとポスターセッションに出席し、情報の収集をおこない、討論に参加した。 3いくつかの論文を完成し出版した。
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