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2006 Fiscal Year Annual Research Report

月の「海」の年代学 〜SIMSを用いた月角礫岩の局所U-Pb年代分析〜

Research Project

Project/Area Number 17540462
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

寺田 健太郎  広島大学, 大学院理学研究科, 助教授 (20263668)

Keywords月 / 年代分析 / 隕石
Research Abstract

月の「海」の玄武岩は、主にアポロ/ルナ計画で採取された岩石試料のTi濃度をもとに、High-Ti,Low-Ti,Very-Low-Tiの3つのグループに分類されている。本年度は、昨年度からの継続で、Very-Low-Ti玄武岩に分類されるEET87521,QUE94281,Yamato981031の結晶化年代がすべて約35億年であり、年代学的にもlaunch pairである可能性が高い事について平成18年8月にチューリッヒで開かれた国際隕石学会で口頭発表した。現在、これらの内容について論文執筆中である。また同じくVery-Low-Ti玄武岩に分類されるNWA773はU-Pb放射壊変系は約30.5億年の結晶化年代を示し、過去に報告されているVery-Low-Ti玄武岩と比較して極めて若い火成活動を示す事を明らかにした。更に平成18年度の新たな研究展開として、Low-Ti玄武岩に分類されるMET01210隕石の年代分析に取り組んだ、角礫岩質のMET01210の結晶化年代はLow-Ti玄武岩として最古の39億年を示し、更にμ値(=U/Pb比)が極めて低い(<25)ことが明らかになった。この結果は、月の「海」の進化を探る上で重要な鍵となる。また、この隕石の鉱物学的・地球化学的特徴は、過去に発見されたAsuka 881757やYamato 793169と類似しており、Iaunch pairの可能性を示唆する(但し、YA隕石は結晶化質なのに対し、MET01210は角礫岩質であり、従来のpair隕石とは性質が異なるものである)。これらの結果について、指導学生の佐々木が2006年日本惑星科学会で指導学生が口頭発表した。またEarth and Planetary Science Letterに投稿し、現在1回目の修正中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Ion Microprobe U-Pb Dating of Phosphates in Very-low-Ti Basaltic Breccia2006

    • Author(s)
      Terada, K., Sasaki, Y., Sano, Y.
    • Journal Title

      Meteoritics & Planetary Science 41

      Pages: 5129

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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