2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540469
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 仁 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (90183863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 孝 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (20127137)
打田 正樹 京都大学, エネルギー科学研究科, 助手 (90322164)
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Keywords | 磁気再結合 / 自発的磁気面形成 / 電子サイクロトロン加熱 / 電流立ち上げ / 球状トカマク |
Research Abstract |
磁気再結合は太陽フレア、地球磁気圏、トカマク装置などで幅広く観測され、プラズマが関与した普遍的な現象の一つとして知られている。これまでにも多くの実験・計測とモデルの提唱が行われてきているがその物理機構については今だ解き明かされていない点が数多くある。小型トーラスプラズマ実験装置LATEにおいて電子サイクロトロン共鳴でトーラスプラズマを発生させ、弱い垂直磁場を印加するとトロイダル方向にプラズマ電流が流れ始める。低ガス圧下で入射マイクロ波電力が大きい時垂直磁場などの外部制御パラメータを一定にしていてもプラズマ電流の急激な増加が起こり、自発的な閉じた磁気面を作るという新しいタイプの磁気再結合現象が観測された。 2.45GHzと5GHzの2つの周波数のマイクロ波を用い、入射電力も1〜130kWまで変えて実験を行い、7〜85Gというひろい垂直磁場強度でこのような現象が起こることを確認した。磁気解析、CdTe検出器を用いた硬X線波高分析、2台の軟X線カメラによる軟X線発光像のCT再生を行った結果、速度空間での磁力線方向に非対称な電子の閉じ込め特性と電子バーンスタイン波加熱とによりトロイダル電流が急激に増加し、磁気再結合を引き起こして開いた磁力線構造から閉じた磁力線構造へのトポロジー変化が起こると考えられる。また、この時トロイダル平衡状態もプラズマ圧力のバルーニング力が主となる領域からプラズマ電流のフープ力が主となる領域に遷移していると考えられる。 また、磁気解析から得られた磁場分布とプローブ計測から得られる静電ポテンシャル分布中を運動するイオンの軌道を計算するコードを開発した。そしてその計算結果に基づいて静電イオン検出器を試作し、LATE装置の上部ポートに取り付けた。現在動作試験を行っているところである。
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Research Products
(4 results)