2006 Fiscal Year Annual Research Report
セレン元素を含む各種活性種を用いたヘテロ環状化合物の合成開発
Project/Area Number |
17550099
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
纐纈 守 岐阜大学, 生命科学総合研究支援センター, 助教授 (50178208)
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Keywords | ヘテロ原子 / ヘテロ環化合物 / セレン元素 / セレナゾール / セレノ尿素 / イソセレノシアネート / セレノアミド |
Research Abstract |
複数の活性点を有する化合物は、ヘテロ環状化合物の合成原料として有用である。しかしながら、セレノ尿素、セレノアミド、セレナザジエン、アセチレンセレニドなどセレン元素を含んだこれら化合物の応用例は比較的少ない。近年我々は、上記セレノ尿素、セレノアミド、セレナザジエン、イソセレノシアネート、アセチレンセレニドなどの調製法を確立した。これらの応用としてヘテロ環状化合物の調製法について検討した。その結果、セレナザジエンを用いて、クロロアセトニトリルとの反応から1,3-セレナゾール-5-カルポニトリルを、クロロアセチルクロリドとアミンの反応から1,3-セレナゾール-5-カルボキシアミドを、ハロケトンとの反応により5-アシル-2-アミノ-1,3-セレナゾールの調製法を確立した。さらに、セレノ尿素を用いてクロロアセトニトリルとの反応から2-アミノ-1,3-セレナゾール-4-イミニウムクロリドを、ケトンやアルデヒドとの反応から5-アシル-2-アミノ-1,3-セレナゾールの調製法を確立した。また、イソセレノシアネートを用いる事により1,2,4-トリアゾール、1,3-セレナゼチジン、1,3-セレナゾール、1,3-セレナジンや1-チア-6-オキサ6aλ4-セレノ-3-アザペンタレンの合成法を確立した。 このようにセレン元素を含んだ各種活性種を用いることにより新規ヘテロ環状化合物の調製が可能であることを確認した。
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Research Products
(21 results)
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[Book] 機器分析ナビ2006
Author(s)
服部敏明, 纐纈 守, 川口健, 吉野明広 編
Total Pages
232
Publisher
株式会社化学同人、京都
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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