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2005 Fiscal Year Annual Research Report

脂質膜を安定に保持するブレンド型SAM膜の構築

Research Project

Project/Area Number 17550141
Research InstitutionNational Institute of Advanced Industrial Science and Technology

Principal Investigator

芝上 基成  独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 研究グループ長 (50344205)

Keywords脂質膜 / 基板 / 自己組織化膜
Research Abstract

本研究の目的は脂質膜を無機基板上に、その流動性を保ち、かつ安定に固定するためのサポート膜を構築することである。その最大の特徴は、「楔」を脂質膜に打ち込むことで脂質膜を安定に保持しようとすることにある。当初計画ではこの「楔」として長鎖アルキル基やコレステロール誘導体を予定した。しかし予備実験結果を再度考察した結果、楔」の疎水性が少なく、脂質膜を強固につなぎ止めることが困難であろうこと、また「楔」と基板を結ぶ部位は疎水性であるため、水層中では安定に存在しにくいであろうこと等が予測された。また予備実験で得られたプロトタイプのサポート膜が必ずしも安定に脂質膜を固定化できなかったのは、このような要素を考慮しなかったためと思われる。このような背景から分子設計の検討を再度行った。その結果、本研究では環状脂質と親水性ポリマーからなるリポポリマーを合成し、これをLB膜法等で基板上に規則正しく固定化する手法を採用することとした。「楔」としてのリポポリマーに要求される要素としては、疎水性の高い脂質部位と、ポリマー鎖長が一定であることの2点である。平成17年度は特に前者について取り組んだ。従来のリポポリマーの研究では二本鎖脂質をポリエチレングリコール等に付加するという手法がとられてきた。しかし二本鎖脂質では疎水性が弱く、ポリマー部位と相分離がしばしば困難であることがこの種の研究の障害となってきた。そこでより疎水性の高い環状脂質を採用することとした。環状脂質をポリマーに担持させるためには脂質の親水部をアミノ基に変換する必要があるが、このアミノ環状脂質の合成に取り組み、合成スキームを完成することができた。さらに疎水性を向上させるために、アミド基を2つ有する環状脂質の合成に取り組み、その合成スキームもまた、ほぼ完成するに至った。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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