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2005 Fiscal Year Annual Research Report

非金属元素のためのキトサンを基材とする新規捕集濃縮樹脂の合成開発

Research Project

Project/Area Number 17550143
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

大島 光子  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80108117)

Keywords3,4-diaminobenzene導入キトサン樹脂 / ヒ素 / セレン / ICP-MS / スペシエーション
Research Abstract

非金属元素,亜金属元素は水溶液中では酸素酸陰イオンとして存在する場合が多い。これらの元素のうち,ヒ素,セレンは窒素を配位子とする分子と特徴的な化合物を形成しやすい。そこでまず機能基としてo位に-NH2基を2個もつ化合物を導入した樹脂を合成した。これをICP-MSのカラム前処理樹脂として用い,ヒ素,セレンについては種別分析法(スペシエーション)を検討し,環境水中の価数別定量法を開発した。
まず,基材としてキトサンとEGDE(Ethylenediglycidylether)を用いて,酸や操作に安定な架橋キトサンを合成した。架橋キトサンのアミノ基にchloromethyloxylaneを反応させて末端にchloro基を導入し,3,4-diaminobenzoic acidと反応させて導入した。合成化合物の同定には購入したFT/IRを利用した。
合成した新規樹脂の基本的物理定数(pKa,吸着容量,酸・アルカリ溶液における特性など)を求めた。続いて,ヒ素,セレンとの反応性を検討した。方法としてはカラム処理法を用い,樹脂量が少量で済むミニカラムに詰めた。吸着pH,溶離液の種類・その濃度・必要量,可能な濃縮倍率など反応条件の最適化を行った。環境水中に溶存する価数により毒性が異なるので,総量のみでなくスペシエーションを行うこととし,pHにより存在種が異なることを利用して可能かどうかを検討した結果,ヒ素,セレンについては成功した。本法を実際試料として,水道水,河川水に応用したところ,これら元素のそれぞれの価数種の存在濃度を測定することができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Synthesis of chitosan resin possessing 3,4-diaminobenzoic acid moiety for the collection/concentration of arsenic and selenium in water samples and their measurement by inductively coupled plasma-mass spectrometry2005

    • Author(s)
      A.Sabardin, K.Oshita, M Oshima, S.Motomizu
    • Journal Title

      Anal. Chim. Acta 525

      Pages: 207-215

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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