2006 Fiscal Year Annual Research Report
熱的環境下での高分子圧電材料からなる知的複合材料における解析的手法の構築
Project/Area Number |
17560076
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大多尾 義弘 大阪府立大学, 工学研究科, 助教授 (10275274)
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Keywords | 材料力学 / 熱応力 / 高分子圧電材料 / 知的複合材料 / 数理解析 |
Research Abstract |
1.圧電材料単体の解析 解析モデルとして表面から軸対称加熱を受ける圧電円板を取り上げ,古典板理論を用いて熱弾性場と電磁場が非連成の場合に対して非定常圧電熱弾性問題の解析解を導出した。冷却面側に電位を与え,加熱側表面の垂直変位を制御する場合について数値計算を行った。 2.圧電湿熱弾性問題 温度場と湿度場が非連成の場合は,湿度分布の解析は温度分布の解析と向様な方法により解析可能であることがわかった。また,温度と湿度が連成する場合の解析については,表面から一様な温度および湿度が作用する場合の一次元非定常問題において,直交座標系,円柱座標系および球座標系に対して定式化を行い,理論解を検討した。 3.傾斜機能圧電材料の解析 解析モデルとして,圧電効果をもたない不均質特性が半径方向にべき乗関数で与えられた傾斜機能中空円筒および傾斜機能中空球の一次元非定常熱弾性問題の厳密解を統一的に導出し,数値計算により不均質パラメータが温度,変位および熱応力に及ぼす影響を調べた。また,圧電効果を有する場合に対して,この解析方法の拡張性について検討を行った。 4.知的複合材料の解析 解析モデルとして,(1)アングルプライ積層材料と圧電材料からなる多層層状中空円筒の一次元問題,(2)等方性構造材料と圧電材料からなる二層複合中空円筒の非軸対称問題に対して非定常圧電熱弾性問題を解析し,理論解の導出を行った。なおこの成果については,国際会議で発表予定である。
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Research Products
(5 results)