2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560111
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Research Institution | Yatsushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
豊浦 茂 Yatsushiro National College of Technology, 機械電気工学科, 教授 (40124151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 弘之 八代工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (90124156)
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Keywords | 精密ベルト研削 / 面だれ / 圧力分布 / 形状精度 / 仕上面粗さ |
Research Abstract |
本研究は良好な仕上面粗さと面だれのない仕上面を高能率に加工できる精密ベルト研削技術の構築と装置の開発を目的としている.ベルト研削で問題となる形状精度の低下を,可撓性の研削ベルトを空気圧で浮上させ,回転する被削材との理想的な干渉状態を創りだすことで解決し,形状精度の高い仕上面の創成を目指した.詳細なプラテン上の圧力分布特性を求めるために,平成18年度と同様の手法で測定実験を引き続き行った.タンク内圧力を12,15kPa(gage圧)に設定し、プラテンと圧力測定板のクリアランスを変化させた場合の圧力分布を求めた.いずれの場合も,全体の圧力分布形状としては,中央部が高く端部に近づくにつれて圧力が低下する.またクリアランスが大きくなるにつれ,全体的に圧力が低下し,中央部と端部との圧力差が小さくなることが確認された. 次に誤差の主要因の一つである加工系関連部のクリアランスを極力少なくするための、スライドベアリングを使用した加工系を製作した.加工系の浮上姿勢を測定しながら実験装置の性能向上のための改良と調整を行った. この装置を用いて、アルミナ研削ベルト(A#600)によるSS400鋼(直径120mm)の乾式エアー浮上式精密ベルト研削を実施し,仕上面創成状態について調べた.実験条件は研削速度15m/s,被削材回転速度42rpm,押付荷重28.1Nである.まず被削材の前加工としてWA100I7V砥石による平面研削を実施し,仕上面粗さRa=150nmの初期面を得た。研削初期には前加工面の凸部を削除しながら仕上面粗さは急速に小さくなり,その後一定値に近づく傾向を示すことが分かった.得られた仕上面粗さは,研削距離18000mにおいてRa=30nmである.
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Research Products
(1 results)