2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560137
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
亀田 正治 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (70262243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 倫弘 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (60111803)
天尾 豊 大分大学, 工学部, 助教授 (80300961)
坂上 博隆 宇宙航空研究開発機構, 総合技術研究本部, 研究員 (90373448)
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Keywords | 流体力学 / 画像計測 / 感圧塗料 / ゾルゲル法 / 多孔質アルミナ膜 / 遷音速流れ / 風洞実験 / 非定常流れ |
Research Abstract |
感圧コーティング(pressure-sensitive coating,または,pressure-sensitive paint)による物体表面圧力イメージング技術に関する研究を進めた.特に,(1)超高速応答型感圧コーティングの実用化,(2)新しい超高速応答型感圧コーティングの開発,および,(3)液体用感圧フィルムセンサの開発,を行った. (1)多孔質陽極酸化アルミニウムを基材とする超高速応答型感圧コーティング(AA-PSP)の性能向上を目指して,吸湿性を抑制する手法(Sakaue et al., Sensors and Actuators B(2006))を確立した.また,AA-PSPの実証試験として,遷音速デルタ翼表面の非定常圧力変動を調べ,1kHz程度の変動をとらえることに成功した(Kameda et al., Meas.Sci.Technol.(2005)). (2)任意物体表面への塗布を可能とする酸化アルミニウム皮膜作成法を検討した.Yoldas(1975)が開発したゾルゲル法をベースにいくつかの製法を試みた結果,圧力感度を有するゾルゲル皮膜の形成に成功した. (3)ゼラチンフィルムの弾性変形量をもとに,表面に働く圧力,せん断力を算出する手法を検討した.有限要素法解析により,厚みの変化,表面の変位を計測することで,圧力,せん断力が算出可能であることを示した.計測システムを構築し,衝突噴流による応力分布の計測を行った結果,厚み変化を計測するために用いる蛍光パウダーの不均一分布が計測誤差を増すことが分かった.
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