2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560194
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
小口 幸成 Kanagawa Institute of Technology, 学長 (50051602)
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Keywords | アンモニア水溶液 / 熱力学性質 / 状態方程式 / pVTx性質 |
Research Abstract |
1.研究の目的:アンモニア水溶液が地球環境に配慮した自然媒体であるとともに、熱回収用新媒体として国際的に期待されている物質である。よって、その実用化のため、その熱力学性質を明らかにするものである。 2.研究の成果: 今年度の研究計画・方法にそって、研究実施結果を以下に報告する。 (1)本年度までに本研究でえられたアンモニア水溶液のpVTx性質を解析し、アンモニア濃度が約10mol%以下におけるアンモニア水溶液の最大密度現象を明らかにし、日本熱物性学会においてその結果を発表した。この現象を定量的に明らかにした研究は、国際的にも一連の本研究のみである。 (2)アンモニアの濃度が濃い範囲について、昨年度までに得られたアンモニア濃度が約90mol%以上の領域におけるpVTx性質実測値から、気液平衡曲線の最確値を決定した。 (3)今年度も昨年度までに引き続いて、定積比熱測定のための実験装置を試作したが、電気過熱の漏れなど熱損失の推測が充分に行えず、成果を挙げることができなかった。その原因の一つと考えられる抵抗測定用に、新たにブリッジを購入した。今後も継続して研究を行う。 (4)アンモニア水溶液の新状態式を作成したが、定積比熱、音速などの実測値を加味して、さらに検討を継続する必要がある。
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Research Products
(1 results)