2006 Fiscal Year Annual Research Report
低周波電磁環境における人体内部電流密度の精密評価に関する研究
Project/Area Number |
17560246
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
上村 佳嗣 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20233950)
|
Keywords | 電磁調理器 / 電気シェーバー / 漏洩磁界 / 人体モデル / 誘導電流 / SPFD法 / 生体電磁環境 / 曝露評価 |
Research Abstract |
本年度は、主に電気シェーバーとIH調理器からの漏洩磁場を対象に研究を進めた。 交流式電気シェーバーの漏洩磁場の3次元測定を精密に行い、その結果より等価磁気ソースモデルを求めた。ただし、このモデルはトリマ(きわぞり)モードなどの再接近時の評価には適用できないため、精度をできるだけ落とさずに、よりシンプルなソースモデルを求めた。さらに、これを用いて人体頭部モデル内での誘導電流密度分布を求めた。その結果、単一の磁気ダイポールで近似したときよりも値がわずかに低くなることが分かった。 IH調理器については、研究協力先の都合で3次元精密測定が不可能になったため、独自の3次元測定装置を開発した。これは、位置センサと磁気センサを組み合わせて測定するもので、特許出願にこぎつけた。2007年3月に電子情報通信学会総合大会で発表し、2007年6月のBEMSの国際会議にて報告予定である。また、IH調理器のソースモデルについても、単一の磁気ダイポールとコイルモデルとで人体モデル内での誘導電流密度を比較し、わずかに結果が異なることが分かった。 上記で開発した3次元磁界分布測定装置を用いることで電気シェーバー等の3次元磁界分布も簡便に求められることから、磁界分布の可視化および磁気ソース探査への応用を試みている
|
Research Products
(5 results)