2006 Fiscal Year Annual Research Report
移動体通信用小形高性能高温超電導フィルタの研究開発
Project/Area Number |
17560303
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
馬 哲旺 埼玉大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (40282909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 禧夫 埼玉大学, 地域共同研究センター, 客員教授 (00008830)
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Keywords | 移動体通信 / 無線通信 / 高温超電導体 / マイクロ波 / フィルタ / マイクロストリップ線路 / コプレーナ線路 / コンポジット共振器 |
Research Abstract |
1.マイクロストリップフィルタについて、飛び越し結合の利用を含めた新しいフィルタ回路を設計する。各種の1/2波長スパイラル共振器をその大きさ、Q値、結合特性、周波数調整の容易さなどの兼ね合いで選別し、直径2インチの基板上で多段フィルタを配置、設計する。同一のフィルタに異なる種類(形状)のスパイラル共振器を併用することにより、共振器の結合特性やフィルタのスプリアス特性の改善を図る。CT(cascaded trisection)フィルタやCQ(cascaded quadruplet)フィルタの設計も試みる。同じ仕様で設計した数種類のフィルタについて、その特性比較を行い、優れた周波数特性を有するフィルタのパターンを決定し、試作する。 2.飛び越し結合を利用した有極形フィルタの設計手法を引き続き開発する。特に外部Qや結合係数kを利用したフィルタの等価回路に多重非対称な飛び越し結合を加えた場合について、回路解析を行うことにより、飛び越し結合の種類や設置場所および結合度に関する条件公式を導出すし、その特性を明らかにする。 3.飛び越し結合を利用しない新しい有極形フィルタの設計手法を研究する。特にコンポジット共振器を用いた新しい構成やパターンを持つフィルタの設計試作および評価を行う。 コプレーナフィルタについて、スパイラル共振器を用いた小形フィルタの設計、試作および評価を行う。
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