2007 Fiscal Year Annual Research Report
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17560319
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉村 猛 Waseda University, 大学院・情報生産システム研空科, 教授 (80367177)
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Keywords | 回路設計・CAD / アルゴリズム / 電子デバイス・集積回路 |
Research Abstract |
(1)大規模フロアプランアルゴリズムの改良 外形固定フロアプランに関して、目的関数および逐次改良アルゴリズムの見直しを行い、標準ベンチマークデータを用いて評価を行った。その結果、既存の代表的なシステムである台湾大学のNTUFPおよびミシガン大学のParquetシステムに比べ、指定された領域への収容確率を0%〜4%向上、処理時間を1/8〜1/10に短縮、配線長を16%〜17%短縮と、両者を大幅に凌駕する結果が得られることを確認した。(これらの結果をまとめてIEEE TRANSACTION on CADに投稿し、受理された。掲載は来年度の予定) この他、端子位置の考慮、ソフトブロックへの対応、マルチレベルフロアプランアルゴリズムなど機能の拡張および新しい手法の導入を検討した。 (2)3次元フロアプラン 3次元フロアプランに関して、多層対応のフロアプランアルゴリズムの開発および層間Viaの最適割り当てアルゴリズムの開発を行った。多層フロアプランアルゴリズムを4層の例に適用し、総配線長が約50%削減できることを確認した。これにより、約25%のダイナミックパワーの削減が期待できる。 また、層間Vi割当てに関して、単純な発見的アルゴリズムおよび、より精密なラグランジュ緩和法に基づくアルゴリズムを開発し、計算時間と解の精度の両面から両者の比較を行った。現時点では、計算時間では単純なモデルが、解の精度では精密なモデルが良い結果を出している。現在、精密なモデルにおいて、解の精度を落とさずに計算時間を短縮することを目指し、マルチグリッド法の適用を検討している。
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