2005 Fiscal Year Annual Research Report
べき乗則に従うオーバレイネットワークのためのトラヒック制御技術
Project/Area Number |
17560338
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
朝香 卓也 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30346043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 達郎 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30324677)
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Keywords | Peer-to-Peer / トラヒック測定 / オーバレイネットワーク / トラヒック制御 |
Research Abstract |
平成17年度では,方式検討,計算機シミュレーションでの一次評価,テストベッド環境の構築を行った.以下にそれぞれの計画と手順について述べる. 申請者らが既に考案したアクティブ型エンド-エンド・トラヒック測定技術をオーバレイネットワークのトラヒック的特徴である「べき乗則」に合わせて改良し,簡易にかつ正確にトラヒック測定を行う方法を検討した.具体的には,改良版アクティブ型エンド-エンド・トラヒック分布測定技術によって得られた「べき乗則」の分布から,オーバレイネットワーク上において提供されるP2Pファイル共有やマルチキャスト,VoIP等の個別のアプリケーションに要求される品質・性能を満足しているか否かを判定する新たなトラヒック分析法の検討をおこなった.さらに,P2Pファイル共有アプリケーションの性能を向上させるための自律分散制御方式の検討を行った. さらに,考案したトラヒック測定・推定技術を,計算機シミュレーションを用いて性能の一次評価を行った.本性能評価のシミュレーションに先立ち,待ち行列理論を用いて解析的モデルを構築し数値計算で行うこととし,その後より複雑なネットワーク環境での評価は計算機シミュレーションで行うことにより評価にかかわる手間を軽減させた.計算機シミュレーション評価では,17年度に購入したシミュレーション評価用計算機を用いて,シミュレーション用高級言語NS-2を利用した.これら評価により,既存技術に比して考案技術が優位であることが明らかになった.
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Research Products
(6 results)