2006 Fiscal Year Annual Research Report
べき乗則に従うオーバレイネットワークのためのトラヒック制御技術
Project/Area Number |
17560338
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
朝香 卓也 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30346043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 達郎 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30324677)
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Keywords | オーバレイ / ネットワーク / トラヒック制御 / べき乗則 |
Research Abstract |
本年度は主に以下の2つの課題について取り組んだ. まず1つ目として,ファイル共有などで主に利用されているUnstructured型P2Pネットワークにおいて,トポロジー再構築によってダウンロード時間を短縮し,ファイル検索効率の向上を実現する方式を提案およびその性能評価を行った.本研究において提案する方式では,各ピアがファイルのダウンロード時間に大きく影響するピア間のRound Trip Timeを考慮しつつ,保有コンテンツが類似するピアと優先的に隣接関係を結び直すことで,ファイル検索効率の向上とダウンロード時間の短縮を同時に達成することができる.また,シミュレーション評価を行い,提案方式の有効性を示した. 2つ目として,P2Pネットワークにおける人気度を考慮したレプリケーション法の提案およびその性能評価を行った.unstructured型P2Pネットワークでは,ネットワークの次数分布,コンテンツの人気度分布がべき乗則となっており,特定のピアがネットワーク上で多くのピアから接続され,過剰な負荷がかかるという問題があった.これに対して,キャッシュ置き換えにより解決する方式があり,一定の効果が得られていたもののコンテンツ配置に時間がかかるという問題が残されていた.そこで本研究ではレプリケーションを用いて,この問題を解決する方式を提案した.
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Research Products
(3 results)