2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560348
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
服部 武 上智大学, 理工学部, 教授 (10296915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 賢蔵 上智大学, 理工学部, 助手 (40407383)
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Keywords | 移動体通信 / センサ / ネットワーク / アルゴリズム / 無線 / 情報通信工学 |
Research Abstract |
これまでに、センサーノードとクラスターヘッドで周波数を共用する方法を提案した。具体的には、トラヒック制御を行い、衝突を軽減する方法を提案し、その基本的な特性を明らかにした。今年度は、まず、IEEE802.11b/g(無線LAN)とIEEE802.15.4(Zigbee)の干渉特性に関して、測定ツールChariotを用い、スループットを評価した。干渉によるスループットの劣化が、ZigbeeのACKの伝送時間が長いことを実測によって明らかにした。それを軽減する方法として、無線LANのDIFSの時間を短縮するアルゴリズムを提案し、コンピュータでモデル化し、その効果を明らかにした。 次に、クラスターの形成方法について検討を進めた。簡易に均等なクラスタを生成するタイムベースなクラスタ形成アルゴリズムを提案した。データが意味あるものとして存在するためにはデータ収集日、間が非常に重要である。そしてそのデータ収集時間はクラスタ内のノード数に依存する。クラスタ内のノード数を決定するのはクラスタ数とその配置である。LEACHのようなクラスタリングベースのルーティングプロトコルは、どれも確率に従ってクラスタヘッドが生起してクラスタを形成する。当然クラスタ数を保証していない。提案したクラスタ形成アルゴリズムでは、生起確率を生起時間に変換することでクラスタ数を保証する方式である。さらに生起したクラスタヘッドの履歴を利用して生起時間を決めることにより、クラスタヘッドを分散して配置することを可能とした。具体的には、クラス数を保証することと、クラスタのばらつきを抑える2つのことを効率的に行う方法を提案した。コンピュータによるシミュレーション実験で、提案手法により、従来提案されているLEAHに比較し、分散のバラツキを低減させる効果を明らかにした。
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Research Products
(2 results)