2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560348
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
服部 武 Sophia University, 理工学部, 教授 (10296915)
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Keywords | ネットワーク・LAN / プロトコル / 通信方式 / 情報システム / センシング |
Research Abstract |
センサノード(SN)は第一に故障時の交換の難しさ、第二に空間面及びコスト面の制約から小型化が必要であり、当然エネルギーの制約が厳しい。そこで低電力消費なネットワークアーキテクチャが必要である。階層構造は省電力を可能にするだけでなく、データ収集時間、ノードの管理の点においても利点がある。今回階層型ルーティングのクラスタ形成アルゴリズムを提案し、その特性を明らかにした。提案したクラスタ形成アルゴリズムでは、生起確率を生起時間に変換することでクラスタヘッド数を保証した。さらに生起したCHの履歴を利用して生起時間を決めることでCHを分散して配置することを可能にした。 クラスタリングを行う階層型ネットワークを採用することにより、クラスタヘッド(CH)間での通信が可能となり、各SN間での通信を行うよりホップ数を少なくし、送信データの信頼性、低消費電力化等の向上が得られる。しかし、CHがダウンしてしまうと新たなCHが生起するまでそのクラスタは役割を果たさなくなるため、クラスタリングを行わない方が良い結果を得ることができる。そのため、ノードの故障率の高い、すなわち危険度の高いエリアにおいては各SN間で通信を行う事とした。故障率を考慮に入れたルーティングを行うことで、より信頼性の高いネットワークを構築することを可能とした。
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