2007 Fiscal Year Annual Research Report
非線形特性を活かしたモデル表現に基づく非線形制御系の解析・設計法
Project/Area Number |
17560393
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
和田 光代 Osaka University, 大学院・工学研究科, 特任准教授 (70201259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 雅夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00031146)
今井 純 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (50243986)
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Keywords | 非線形システム / ディスクリプタ方程式 / モデル表現 / ルーリエ系 / 絶対安定条件 / 安定解析 |
Research Abstract |
非線形システムに対する特性解析や制御則設計において,非線形特性に変形を加えることなく特性を保存したモデル表現に基づく方法の提案とその検証を目的として,以下の成果を得た. 1.多変数ルーリエ型ディスクリプタシステムに対する絶対安定条件 一般の集中定数非線形動的システムは,システムが満たすべき拘束条件等も含めて,ディスクリプタ線形システムと静的な非線形要素とのフィードバック結合で表される.非線形要素がセクタ条件を満たす不確かさであるとき,このシステムはルーリエ型ディスクリプタシステムと呼ばれる.本研究では,ルーリエ型ディスクリプタシステムの解の存在性も含めた絶対安定条件を線形行列不等式(LMI)で与え,その成果を公表した. 2.線形時変ディスクリプタシステムの安定化 非線形システム解析法の基礎理論として,線形時変ディスクリプタシステムに対する安定条件と安定化可能条件を必要十分条件として導出し,その成果を公表した. 3.実システムを意識したモデリングと設計問題の解法 実システムを意識すると,制御量が空間分布している対象も考慮すべきであり,そのモデリング法と設計問題の解法を示し,その成果を公表した.
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Research Products
(5 results)