2005 Fiscal Year Annual Research Report
海岸・河川を一貫した広域流砂系内の土砂移動機構の解明および海岸侵食への影影予測
Project/Area Number |
17560455
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
由比 政年 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (20262553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 文彦 熊本大学, 自然科学研究科, 助教授 (60264280)
楳田 真也 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (30313688)
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Keywords | 土木環境システム / 水工水理学 / 環境変動 / 水圏現象 / 国土保全 |
Research Abstract |
本年度は,研究の初年度として,石川県手取川とその周辺海岸を対象とし,過去および現時点における広域土砂動態の解明に力点をおいて,下記の検討を実施した. (1)過去に流砂系に加えられた特徴的インパクトの抽出 河川から海域に供給された土砂の量と質が,周辺における海岸形成にどのように影響してきたかを検証するために,河川から海域に供給される流出土砂の動態に顕著な影響を及ぼす項目を抽出して,その特性を解析した.ここでは,河川,海象,海岸といった自然特性に加えて,人工構造物の建造や砂利採取,ダム建設等人為的な要因を合わせて分析した. (2)海岸・河川観測データに対する統計解析に基づく広域士砂収支の解析 これまでに蓄積されてきた河床変動測量,河口測量,海岸深浅測量の結果を活用して,海底地形変動に対する統計的な解析を実施し,河川土砂管理と海岸侵食との関連を検討した.ここでは,過去40年間における手取川河道および周辺海岸の広域的地形変化を解析し,過去に流砂系に与えられたインパクト(人為的なものおよび自然現象によるもの)に対する,河川・海底地形の特徴的応答を分析した. (3)データ解析システムの拡張および現地観測データの取得 海底地形に対する現地観測データ解析のために,経験的固有関数法に基づいて理論解析を行うモデルを拡張し,侵食性海岸に適した解析手法を提示した.また,従来実施してきた現地観測を継続して推進し,観測データを蓄積した.
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Research Products
(4 results)