2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560460
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
松見 吉晴 鳥取大学, 工学部, 助教授 (00135667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 晃 鳥取大学, 工学部, 教授 (20027262)
大野 賢一 鳥取大学, 総合メディア基盤センター, 講師 (90314608)
太田 隆夫 鳥取大学, 工学部, 助手 (70233129)
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Keywords | 海岸構造物 / 消波被覆層の被災 / 越波量 / 性能設計 / 傾斜堤 / 多方向不規則波 |
Research Abstract |
本年度は,次の2つの項目について実施した. (A)被覆材の損傷モード別の堤体断面変形と消波性能,越波低減性能の劣化に関する研究 (1)損傷モードを時間軸として,各性能の劣化に関する原因事象の連鎖関係について,初期断面における反射率,遡上高さを基準値として各損傷モードにおける反射率,遡上高さ及び越波流量の変化率に対する統計解析より各性能の劣化度の変動性に関する確率特性を検討した.特に,反射率については堤体の断面変化の影響をあまり受けないことがわかった. (2)多方向不規則波造波水槽を用いた被覆層の平面的な空間変形と越波量の空間的な分布を対象とする3次元実験を入射波条件を種々変化させて継続実施した.この実験結果より,特に被覆層の損傷モード別のダメージパラメータとその位置での越波量の変化について,有義波高,有義周期及び波の方向集中度をパラメータにより検討した。また隅角部を有する捨右消波斜面と直立壁からなる護岸からの越波量に関する数値シミュレーションモデルの開発を行ったと共に,その妥当性が実験により検証された. (3)各性能の劣化事象の発生経路及び因果関係をEvent Tree Analysis (ETA)を用いて解析し,被覆材の被災に伴う堤体断面の形状変化パターンが特に越波低減機能の劣化に影響を及ぼすことがわかった. (4)被災の確率特性に関する検討結果と,ETA法による解析結果を結合することにより,各損傷モードにおける変形量の超過確率,各性能の喪失確率及び許容値を解析中である. (B)長周期波に伴う堤体前面の水位を考慮した高波波群に伴う短時間越波流量の確率特性 (1)昨年度,完成させた1次成分波の干渉により発生する2次波が強制力となる長周期波に関する計算プログラムを,一様斜面への適用を目的とした無限多段ステップ地形モデルを対象とした数値計算モデルを完成させると共に,その計算結果の物理的な妥当性が確認できた. (2)(1)より得られる斜面勾配毎の長周期波に伴う堤体前面の水位変動分を考慮した,隣り合う波高間の確率特性について検討を進める.
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Research Products
(5 results)