2005 Fiscal Year Annual Research Report
通勤交通流動の空間的秩序と職住分布構造に関する研究
Project/Area Number |
17560479
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Research Institution | Hokkaido College, Senshu University |
Principal Investigator |
桝谷 有三 専修大学北海道短期大学, 環境システム科, 教授 (70002045)
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Keywords | 交通工学 / 都市計画 / 通勤交通流動 / 職住分布 / 都市構造 |
Research Abstract |
本研究は、都市構造と通勤トリップ長に関する研究と通勤交通流動を視覚的に、計量的に分析することができるプリファレンス曲線に関する研究について行うことを目的としている。前者に関しては、特に仙台都市圏を対象にしたパーソントリップ調査のうち通勤交通に関するデータを収集した。そして、収集されたデータ及び北海道諸都市のデータを対象に研究代表者等が開発した交通流動率を基に、すなわち通勤交通流動の空間的秩序が他の多くの都市圏においても存在するかどうかについて考察を試みた。また、居住地及び従業地の規模等の相違、すなわち土地利用パターンの相違を計量的に把握することができる都市構造に関する指標として、発生分布指標及び集中分布指標等についても考察を試み、仙台都市圏始め北海道の諸都市を対象に実証的に分析を行った。これらの研究の一部は、既に土木計画学研究・講演集及び土木学会北海道支部論文報告集等に発表してきたが、さらに平成18年において各種学会等に発表する予定である。 後者に関しては、各都市圏における地域(ゾーン)ごとのプリファレンス曲線を作成するとともに、曲線回帰分析による回帰係数等の値によって各ゾーンの交通行動の相違を分析した。特に、プリファレンス曲線から通勤トリップ長の推定も可能であることから、回帰係数及び定数の値から各ゾーンの通勤交通行動が通勤交通の最小化あるいは最大化行動であるかについても札幌都市圏及び函館都市圏を対象に実証的分析を行った。これらの研究に関しても、土木学会北海道支部論文報告集に発表してきた。 以上のように、平成17年度においては、当初の研究計画を進めることができた。そして、これらの成果を踏まえて平成18年度において新たな研究課題に取り組むとともに、各種学会への論文投稿も進めて行きたい。
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Research Products
(7 results)